【ラブとライク】異性を好きになるメカニズムと人間の恋愛尺度
人が人を好きになるってどういう瞬間なんでしょう。
ここでいう「好き」とは、勿論、異性に対する「恋愛感情」のことです。
一目惚れという瞬間的で神秘的なプロセスを経て、相手に恋愛感情を抱くケースもあれば、知り合いや友人関係というプロセスを経て相手に恋愛感情を抱くケースもありますね。というか、概ね、この二種類だと思います。
僕がズバリ知りたいのは、恋愛感情が芽生えるメカニズム。コレです。
世界が変わるその瞬間に「一体何が起きているのか」です。
「どうしても彼・彼女を振り向かせたい!!」なんて、絶賛恋愛中の人もいると思います。僕なりに調べたことが、そういう方の参考になればいいなと思います。僕自身は、リアルな出会いはあまり期待してなくて(不活性人間なので)、現状、マッチングサイトや出会い系サイトを活用してるので、そこでの表現手段(メッセージなど)に還元できたらいいなと思ってます。
本当、自在に相手を好きにさせられたらいいんですけどねー黒笑
異性を好きになるメカニズム 説1【恋愛感情と好意感情は別物である】
恋愛尺度と好意尺度
「恋愛感情と好意感情は別である」と考えたとある心理学者A。
彼は恋愛感情を測定するために、さまざまなデータを集め、いくつかの「恋愛尺度」を作成しました。
①親和・依存欲求
②援助傾向
③排他的感情
①親和・依存欲求とは、「彼(彼女)と一緒にいたい」とか、「彼(彼女)がいないとつらい」といった内容のこと
②援助傾向とは、「彼(彼女)のためなら何を犠牲にしても構わない」という内容のこと
③排他的感情とは、「彼(彼女)を独占したい」という内容のこと
これらの尺度(基準やものさし)に該当するのなら、その彼(彼女)に「恋愛感情を抱いていると言っていいよね?」ということですね。
他方で、心理学者Aは同様に「好意の尺度」も作成しました。ここでいう好意とは、「愛情とは明確に区別される感情」の意味で使われており、まさに友達関係に見られるものを想定すればいいです。
①' 好意的傾向
②' 尊敬的傾向
③' 類似的傾向
①‘好意的傾向とは、「彼(彼女)に好意を感じるか」といった内容のこと
②‘尊敬的傾向とは、「彼(彼女)は尊敬できる人か」といった内容のこと
③‘類似的傾向とは、「彼(彼女)は自分に似ている要素があるか」といった内容のこと
これらの尺度(基準やものさし)に該当するのなら、その彼(彼女)に「好意を抱いていると言っていいよね?」ということです。まあ、無難というか...無難な尺度でしょう。友達関係をイメージしましょう。
恋愛尺度と好意尺度は一致するのか?
心理学者Aは、複数のカップルに、両方の尺度(恋愛/好意)でパートナーを評価させました。
また、それらカップルのそれぞれに、自分の異性の友人に対しても、両方の尺度(恋愛/好意)での評価を指示しました。
同一人に対する恋愛尺度による評価と好意尺度による評価が、一致、あるいは、それに近い傾向を示すのならば、「恋愛感情と好意感情には関連性が認められる」ということになります。「友達関係だったり、知人関係の延長線上に、恋愛感情が存在し得る!」ということですね!
…
ですが、恋愛尺度と好意尺度との間には“顕著”な一致は見られなかったようです。そして、その結果をもって、心理学者Aは、「恋愛感情と好意感情は区別される」と結論付けました。
...結論がアッサリしすぎてるんで、図にしてみました。
ポイントは、友達には恋愛尺度による評価は認められないということでしょう。
「彼(彼女)と一緒にいたい」「彼(彼女)がいないとつらい」
「彼(彼女)のためなら何を犠牲にしても構わない」
「彼(彼女)を独占したい」
とか、友達に対して思いませんよね。
逆に、彼ピッピに対しては、「好意尺度である『好意・尊敬・類似性(自分と似ている点)』の要素が認められるケースは多々あるんじゃないか?」と思いません?
でも、実験ではそのような傾向は見られなかったようです。
そして、心理学者Aによれば、「女性の方が男性よりも恋愛と友情をハッキリと区別する」とのことです。一度友達のカテゴリーに振り分けられてしまった男性は、恋人関係に昇格するのに苦労するかもしれません。気を付けて。


異性を好きになるメカニズム 説2【好意感情は恋愛感情の一部である】
さきほどの実験では、「好意感情と恋愛感情は区別される」というのが結論でしたが、「好意感情は恋愛感情の一部である」という理論もあるようです。題して「愛情・友情モデル」。
この理論では、友情の特性として、次のような要素が挙げられています。
そして、これらの要素が愛情に統合され、
次のような全体像を形成します。
この化け物の中の、
情熱クラスター
世話クラスター
これらが、まさに愛情(恋愛感情)が芽生えるのに必須の要素ということになります。
クラスターという言葉の意味は、コロナ騒動でおなじみかもしれませんが、「ある属性に基づくグループ化された集団」といった意味です。カテゴリーと読み替えても意味は通じると思います。
恋愛感情に固有の要素を眺めてみよう!
まとめてみましょう。
恋愛感情を抱いた時にのみ発生する心の動きについて!
親和・依存欲求(一緒にいたい、いないとつらい)
援助傾向(何を犠牲にしても構わない)
排他的感情(独占したい)
情熱クラスター(魅惑、性的衝動、排他性)
世話クラスター(擁護、最大の援助(援助したい!と同義))
(「援助」が二重で含まれてますね。)
それはともかく、
これは恋だっ!!
と言える内容になってるんじゃないでしょうか。
ところで唐突ですが、正直言ってこの記事は「異性を好きになるメカニズム」という記事タイトルを完璧に網羅した内容にはなっていないと思うんです。「いないとつらい」「何を犠牲にしても構わない」といった感情や欲求が、どのような条件で生まれるのかを捉えてはいませんからね。「無から有が生まれる」その瞬間は、依然としてブラックボックスです。
上に挙げた恋愛感情に固有の要素が「生まれる在り様」を説明出来たら、それが叶うんでしょうけど、人間の生態メカニズムは説明できることもあれば、できないこともありますからね。難しいものです。
気になる異性に「自分を好きになってもらいたい」のなら、これら恋愛感情固有の要素を「植え付ける方法」を考えるべきですよね。
また、自分が特定の異性に対して「恋愛感情を抱いているのかどうか」を考える際にも、これら恋愛感情に固有の要素の「有無」に目を付けるのは、有意義なのではないでしょうか?
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